【2027年4月から適用】一般健康診断の3つの改正ポイント | 衛生管理者 講習会・通信講座

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【2027年4月から適用】一般健康診断の3つの改正ポイント

健康診断

2026年(令和8年)4月28日に法令が改正されました。

今回の法改正では、新たに血清クレアチニン検査が追加される一方、喀痰(かくたん)検査が廃止され、さらに肝機能検査の名称が国際的な表記へ変更されます。

事業者だけでなく、第1種・第2種衛生管理者試験の受験者にとっても重要な内容です。

なお、施行日は2027年(令和9年)4月1日です。

試験問題は、施行後の内容に基づいて出題されるため、今後の試験対策としてもしっかり押さえておきましょう。

【1】喀痰(かくたん)検査が削除されました。

【2】肝機能検査の酵素名が変更されました。

【3】血清クレアチニン検査が追加されました。

法改正前後の一般健康診断の検査項目比較

それでは、法改正前後の検査項目を比較してみましょう。
下表の赤字が今回の改正箇所です。

旧(2027年3月31日まで) ①既往歴及び業務歴の調査
②自覚症状及び他覚症状の有無の検査
③身長、体重、腹囲、視力及び聴力の検査
④胸部エックス線検査及び喀痰検査
⑤血圧の測定
⑥貧血検査(血色素量及び赤血球数)
⑦肝機能検査(GOT、GPT、γ-GTP
⑧血中脂質検査(LDLコレステロール、HDLコレステロール、血清トリグリセライド)
⑨血糖検査
⑩尿検査(尿中の糖及び蛋白の有無の検査)
⑪心電図検査
新(2027年4月1日から) ①既往歴及び業務歴の調査
②自覚症状及び他覚症状の有無の検査
③身長、体重、腹囲、視力及び聴力の検査
胸部エックス線検査
⑤血圧の測定
⑥貧血検査(血色素量及び赤血球数)
⑦肝機能検査(AST、ALT、γ-GT
⑧血中脂質検査(LDLコレステロール、HDLコレステロール、血清トリグリセライド)
⑨血糖検査
血清クレアチニン検査
⑪尿検査(尿中の糖及び蛋白の有無の検査)
⑫心電図検査


【1】喀痰(かくたん)検査が削除されました。

一般健康診断の検査項目から喀痰(かくたん)検査が削除されました。

喀痰検査は、胸部エックス線検査の結果から結核の発病が疑われた場合に実施される検査です。

しかし、近年は結核患者数が大幅に減少していることなどを踏まえ、今回の法改正により廃止されます。

現在でも喀痰検査を実施する事業場は少なく、多くの事業場への影響は限定的と考えられます。

また、検査項目が整理されることで、一般健康診断の運用もより分かりやすくなります。

なお、胸部エックス線検査の結果から結核感染が疑われる場合は、健康診断機関や事業者が速やかに医療機関への受診を勧奨することとされています。


【2】肝機能検査の酵素名が変更されました。

検査内容は変わりませんが、肝機能検査の名称が国際的な表記へ変更されます。

ただし、事業者や労働者が旧名称の方が理解しやすい場合は、健康診断結果の通知書などに「AST(GOT)」のように、新しい名称と従来の名称を併記することも認められています。

旧(2027年3月31日まで) 新(2027年4月1日から)
GOT AST
GPT ALT
γ-GTP γ-GT


【3】血清クレアチニン検査が追加されました。

一般健康診断に、血清クレアチニン検査が新たに追加されます。

目的は、腎機能低下や慢性腎臓病の早期発見です。

現在の一般健康診断では尿糖・尿蛋白の有無を調べる尿検査を実施していますが、尿検査だけでは発見が難しい腎機能低下もあります。

血清クレアチニン検査を追加することで、長時間労働が発症リスクの一つとされる慢性腎臓病の早期発見・早期治療につなげることが期待されています。

なお、40歳未満の労働者については、医師が必要でないと認めた場合は血清クレアチニン検査を省略できます。


法令改正に伴う試験対策のポイントは?

施行日である2027年4月1日以降の衛生管理者試験では、今回の法改正を反映した内容で出題されます。

一方、施行日前の試験では、従来どおり改正前の内容が出題範囲となります。

そのため、公表問題(過去問)を学習する際は、その問題が法令改正前のものか、改正後のものかを確認することが大切です。

改正内容を把握しないまま学習すると、古い法令のまま覚えてしまうおそれがあります。

公表問題はインターネットで確認できますが、あわせて最新の法令や改正内容も確認しながら学習を進めましょう。

最後に、今回の法改正に関する参考資料を掲載しています。詳しく知りたい方は、ぜひご覧ください。

参考】労働安全衛生法に基づく定期健康診断等の診断項目の取扱いが一部変更になります(令和9年4月から適用)


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