衛生管理者の最近の傾向を知ろう | 衛生管理者 講習会・通信講座

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衛生管理者の最近の傾向を知ろう

喫煙所

このページでは、衛生管理者試験の『最近の傾向』について解説いたします。

衛生管理者の試験は、「定番の問題」「新しい問題」で構成されています。

まず、定番の問題は、昔から出題されている問題です。第一種、第二種、特例第一種の衛生管理者試験に言えることですが、試験の80%は定番の問題で構成されています。

ただし、定番の問題であっても、10年前と今の問題を見比べてみると、本質的な部分は変わっていませんが、出題形式が大きく変わっています。

一方、新しい問題は、今までに出題されたことが無かった問題です。これには、1問すべてが新しい場合と、一部の選択肢だけが新しい場合とがあります。

どうして新しい問題が出題されるのかというと、時とともに衛生管理者に求められる知識が変化するからです。今後どのような新しい問題が出されるかは、衛生管理の『最近の傾向』を探ることで、大体予想することができます。

第二種衛生管理者の最近の傾向

先に、第二種衛生管理者の最近の傾向について見ていきましょう。

職場における受動喫煙防止対策

職場における受動喫煙防止対策については、これまで「ガイドライン」に示されていましたが、平成27年6月から「法令」として明文化されました。ガイドラインから法令になることで、法的な効力が強くなりました。

労働者の受動喫煙を防止するために、事業場の実情に応じた適切な措置を取ることが事業者の努力義務となります。

事業者は職場の実情を把握して、最も効果的な受動喫煙防止対策を実施することに努めなければなりません。たとえば、喫煙室や喫煙コーナーの設置するなどですね。

国はこれら設備の設置に必要な援助(一部の費用負担)に努めます。職場における受動喫煙防止対策に関する問題は、今までも出題されていましたが、最近の傾向としてこれからも出題されることでしょう。

ストレスチェック制度

平成27年12月から、労働者のストレスチェックと面接指導の実施などが義務付けられます。ただし、労働者の人数が50人未満の事業場は、当分の間努力義務になります。

ストレスチェック制度の目的は、労働者のメンタルヘルス不調を未然に防ぐことです。ここでポイントをいくつか挙げておきます。

すべての労働者にストレスチェックを行うことが義務となります。ただし、労働者数50人未満の事業場は当分の間努力義務となります。
・検査結果は医師等から直接本人に通知され、本人の同意なく事業者に提供することは禁止されています。
・検査の結果、一定の要件に該当する労働者から申し出があった場合、医師による面接指導を実施することが事業者の義務となります。また、申し出を理由とする不利益な取り扱いは禁止されています。
・面接指導の結果に基づき、医師の意見を聴き、必要に応じ就業上の措置を講じることが事業者の義務となります。

制度のポイントは以上ですが、試験で問われそうな内容は、また別の機会にご紹介いたします。ストレスチェック制度の詳細は、厚生労働省のホームページで閲覧できます。
ストレスチェック制度の概要

第一種衛生管理者の最近の傾向

続いて、第一種衛生管理者の最近の傾向について見ていきましょう。

電離放射線障害の防止対策

最近の傾向として、放射線に関する内容はよく問われます。2011年3月の原子力発電所の事故以来、第一種衛生管理者試験では、電離放射線障害防止規則(電離則)という法令からよく出題されています。

主に、放射線の被ばく限度の問題なのですが、それまではあまり出題されることはありませんでした。「男性」「女性」「組織」「妊娠中の女性の腹部」で被ばく限度が異なるので、それぞれ覚える必要があるでしょう。

また、原発事故を受け、平成25年7月に電離則が改正され、規制内容が拡大されました。その内容とは、事故で発生した放射性物質の処分業務に関することです。

電動ファン付き呼吸用保護具

電動ファン付き呼吸用保護具についても、最近の傾向としてよく問われます。電動ファン付き呼吸用保護具とは、作業中に粉じんを吸い込まないようにするためのマスクのことです。

特に、粉じん濃度が高くなるおそれがある作業での使用が義務付けられています。マスクの先端に電池式で動くファンが付いており、電源を入れると清浄な空気をマスク内に取り込んでくれます。

このマスクを使うと、肉体労働をしていても、呼吸するのが楽チンなのです。電動ファン付き呼吸用保護具は、人の健康に大きく関わる保護具ですので、譲渡等の制限、型式検定の対象となっています。

リスクアセスメントの義務化

事業場での化学物質の有害性について、今まで以上に考えなければなりません。

平成28年6月からリスクアセスメントが義務化されます。リスクアセスメントとは、自分たちの職場における危険有害物を調査して、それらのリスクを減らしていく活動です。

すべての職場で必要なわけではなく、国に指定されている640の物質を、製造したり、取扱う職場でリスクアセスメントを行う必要があります。

まとめ

ここまで最近の傾向について見てきましたが、正直なところ試験勉強では、あまり意識する必要はありません。最初に書いた通り、試験の80%は定番の問題で構成されています。

ですから、試験に最短で合格するためには、まず定番の問題を徹底的に繰り返してやっていけばよいでしょう。ただし、上記のような最近の傾向に関する内容の概要は、頭の片隅に入れておいてください。


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